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矛盾について(その244) ブログトップ

4月3日(日) [矛盾について(その244)]

 読書会でキュブラー=ロスの本について議論していたときに、ぼくが彼女の神秘的な体験について「そんなことがほんとうにあったのだろうか」と疑問をさしはさんだところ、スピリチュアル系の友人がこう言ったのです。「あなたは彼女がウソを言っているというのですか。キュブラー=ロスほどの人がこういうことがあったと証言しているのですから、それはほんとうにあったことだと考えるべきではないでしょうか。あなたがそんなことはありえないと言うのは不遜だと思うのですが」と。
 ぼくはキュブラー=ロスがウソを言っているとは思いません。彼女はある神秘的な出来事を体験したのでしょう。そしてそれをそのまま証言しているのだと思います。ぼくが疑問に思うのは、彼女が体験したという出来事が彼女が証言するとおりかどうかです。一時期スプーン曲げが大きな話題になったことがあります。頑丈なスプーンの首のところを撫ぜているうちに、不思議や、クタッと90度折れ曲がるというあの現象です。ぼくもテレビでその現場を見ましたから、スプーンがあっけなく曲がるのは間違いありませんが、問題はそれが「念力」によるかどうかです。精神的な力が物理的な力に変わるという説明に疑問を感じるのです。

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