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2月4日(土) [矛盾について(その550)]

 少し前のことです。
 かかりつけの町医者に軽い気持ちで「この頃夜中に小便で起きる回数が増えているような気がするのですが」と言いますと、それではと早速いろいろな検査をしてくれます。尿検査に血液検査、そして下腹部のエコー検査で残尿量を計算したりと実に手際がいい。その結果、尿には異常がないが、残尿量はかなり多いから前立腺肥大は間違いないとのことでした。そして2週間ほどして血液検査の結果が出て、PSAなるものの数値がグレーゾーンだと宣告されました。前立腺に腫瘍ができているかもしれないということだそうです。
 それ以上の検査はここではできないからと、今度は総合病院の泌尿器科のご厄介になることになりました。MRIをはじめもっと詳しい一連の検査を受けましたところ、PSAの数値がさらに上がっていることなどから、次は生体検査をという流れになりました。前立腺に針を差し込んで、その組織を少し取り出し、腫瘍がほんとうにあるのか、あるとすれば良性のものか悪性のものかを調べるのだそうです。これは入院しなければならないとのことで、やれやれ大変なことになってきました。
 その間2ヶ月ぐらいのことでしょうか、ちょっと相談してみようと申し出ただけなのに、あれよあれよという間に大そうなことになってしまいました。何だかベルトコンベアに乗せられてどこかに運ばれているような感覚です。もちろんその途中で一連の流れを止めることができないわけではないのですが、医者から検査の結果こういう恐れがあると言われますと、いやもうそれ以上は結構ですとはなかなか言えなくなるのです。

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