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4月27日(土) [はじめての親鸞(その121)]

 「罪悪生死の凡夫」という話をしているところです。われらはみな悪人だということですが、そんな折にアメリカからこんなニュースが飛び込んできました。
 上院で銃規制法案が否決されたというのです。銃の乱射でたくさんの人が殺されるという悲惨な事件が続き、野放し状態になっている銃保持を規制するしかないと法案が出されたのですが、共和党議員を中心とする反対にあって葬り去られたのです。
 テレビを見ていましたら、法案反対の急先鋒であるライフル協会の会長がこう発言していました、「銃犯罪を抑制するためにこそ銃所持が必要である」と。悪者の銃犯罪を防ぐためにはグッド・ガイが銃を持たなければならないというのです。
 世の中には悪人と善人がいて、悪人が銃を持つと犯罪が起こるが、善人が銃を持つことによって犯罪を防ぐという西部劇の論理がいまもまかり通っているのです。そういえば、悪の枢軸であるイラクを正義の国アメリカが制裁を加えなければならないと保安官よろしくブッシュ大統領が宣言してあのイラク戦争が始まったのでした。
 念仏の教えでは、世の中に善人と悪人がいるのではありません。自分を善人と思っている悪人と、自分は悪人だと思っている悪人がいるだけです。われらはみな悪人ですから、銃などという物騒なものはできるだけ遠ざけるべきではないでしょうか。

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