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偈文3 [正信偈と現代(その21)]

             第3回 ひかりの仏

(1)偈文3

  普放無量無辺光(ふほうむりょうむへんこう)    普(あまね)く、無量・無辺光
  無碍無対光炎王(むげむたいこうえんのう)     無碍・無対・光炎王・
  清浄歓喜智慧光(しょうじょうかんきちえこう)   清浄・歓喜・智慧光・
  不断難思無称光(ふだんなんじむしょうこう)    不断・難思・無称光・
  超日月光照塵刹(ちょうにちがっこうしょうじんせつ)  超日月光を放ちて、塵刹を
                           照らす。
  一切群生蒙光照(いっさいぐんじょうむこうしょう) 一切の群生、光照を蒙(こうむ)る。

 (現代語訳) 世界にあまねく無量光、無辺光(ほとりのない光)、無碍光(遮るもののない光)、無対光(比較を絶した光)、炎王光、清浄光、歓喜光、智慧光、不断光(たえまない光)、難思光(思いもおよばない光)、無称光(ことばにならない光)、超日月光(太陽や月を超える光)を放って隈なく照らしてくださるから、生きとし生けるものはみな、その光をこうむることができるのです。

 願いは声となってはじめて力となることを見てきました。本願は名号(「帰っておいで」の声)となってはじめてぼくらのもとに届くのです。ついでこの6句で本願は光明となってぼくらを照らすことが詠われます。

タグ:親鸞を読む
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