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10月24日(月) [矛盾について(その447)]

 現実には誰かをはねのけなければ自分の席を確保できないのだから、「人をはねのけることは自分をはねのけることになる」なんてただの理想にすぎない。
 その通りです、理想と現実がねじれているのです。でも、「理想と現実がねじれるのは世の常です」としたり顔をするのではなく、そのねじれをどう生きていくのかを考えたいのです。そこで、そんなのは理想にすぎないよ、と言う方にお聞きしたいと思います。あなたの中に「人をはねのけることは自分をはねのけることになる」という声はありませんか。「ありません」と言われる方からは敬して遠ざかるしかありません。「そりゃありますけど、そんなことを言ってみても仕方がないし…」と言われる方に重ねてお聞きしたい、「その声はあなた自身の声でしょうか」と。
 「人をはねのけることは自分をはねのけることになる」という声は自分の中から出てきたものではなく、どこかから聞こえてくるような気がするのです。「人をはねのけることは自分をはねのけることになる」というのはこころの底から出てくる祈りのようなもので、確かに自分が祈っているのでしょうが、その実、誰かに祈られていると感じるのです。
 「すべての人が救われる道でなければ、自分も救われない」から、すべての人の救われる道を進みたいと願っているのは紛れもなく自分ですが、その底で、誰かにそう願われていると感じるのです。

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