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10月24日(日) [矛盾について(その88)]

 人生の椅子取りゲームを考えますと、ゲームをしていてまず考えるのは「自分の生きる場所を確保しなくちゃ」ということです。みんなそのことを考えています。そして首尾よく自分の場所が確保できた後に、まだ場所がなくウロウロしている人を見て「彼にも場所があってしかるべきだ」と慮るのです。「まず自分の生きる場所を、しかる後にみんなの生きる場所を」-これが「みんな」の意味です。決して「自分のことは置いておいて、まずみんなの場所を」ということではありません。
 としますと、「みんなにひとしく生きる場所があるべきだ」という「意思の表明」からは、自分が椅子を確保できたことを「誰かを押しのけている」と居心地悪く感じたり、椅子からあぶれて「なんでオレが」と悔しく思うときに「他の誰かならいいのか」と煩悶することはありません。みんなと自分がぶつかるときに自分をとるのが当然ですから、自分が椅子を確保することで誰かがあぶれてもそれは仕方のないことですし、自分自身があぶれたらもう他の人のことをかまっている余裕などありません、「なんでオレが」と頭を抱え込むばかりでしょう。
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