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10月17日(日) [矛盾について(その81)]

 「これはうまい」と「これはまずい」は正反対ですから、「これはうまい」と感じることと「これはまずい」と感じることが一体であるなどということは考えられません。「これはうまい」と感じるからこそ「これはまずい」と感じるなどということはありません。
 「うまい」とも感じるが「まずい」とも感じるということはあります。どちらとも言えず、こころが千路に乱れることもあるでしょう。でも、「うまい」から「まずい」と言うのはナンセンスです。
 さて「われらは煩悩に悩まされている」と「われらは菩提の境地にある」も正反対です。にもかかわらず「煩悩に悩まされている」と感じることと「菩提の境地にいる」と感じることが一体であるのはなぜでしょうか。「煩悩に悩まされている」と感じるからこそ「菩提の境地にいる」と感じるというのはどうしたわけでしょう。
 「救われていない」からこそ「救われている」-ここにはどんな秘密が隠れているのか、これがこれからの課題です。
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