SSブログ

蓮如の生涯 [「『おふみ』を読む」その3]

(3)蓮如の生涯

ここで蓮如の生涯を簡単に見ておきましょう(笠原一男『蓮如』より)。

応永22年(1415)  1歳 東山大谷に生まれる

 応永27年(1420)  6歳 生母、本願寺から去る

 永享 3年(1431) 17歳 青蓮院にて剃髪

                このころから各地に土一揆

 文安 4年(1447) 33歳 東国布教の旅にでる

 長禄 元年(1457) 43歳 父・存如死す、第8代法主となる

 寛正 6年(1465) 51歳 大谷廟堂破壊さる(寛正の法難)

                近江の堅田衆、金森衆などの力で盛り返しを図る

 文明 3年(1471) 57歳 吉崎に赴く

                このころから「おふみ」を精力的に制作、北陸の教化が急速に進む

 文明 7年(1475) 61歳 吉崎を去る

                河内の国・出口を拠点に、畿内・東海を教化

 文明10年(1478) 64歳 山科に本願寺を定む

 長享 2年(1488) 74歳 加賀一向一揆、富樫正親を敗死せしむ

 延徳 元年(1489) 75歳 山科本願寺に隠居

 明応 5年(1496) 82歳 大坂御坊起工

 明応 8年(1499) 85歳 山科本願寺で死す

これを見るだけでも、蓮如の生涯は本願寺の興隆にささげられたことがよく分かります。彼は覚如の意思を受け継ぎ、本願寺を親鸞にはじまる浄土真宗の本流として組織しようとして、それを一代でやってのけたのです。因みに彼がいかに精力的であるかは、生涯に5人の妻を迎え(いずれも死別したのちに新しい妻を迎えています)、13男14女、計27人の子をもったことからも分かります(第27子は蓮如の死の前年、何と、おんとし84歳のときの子です)。


タグ:親鸞を読む
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:学問

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。