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2月1日(水) [矛盾について(その547)]

 加藤智大という人は現実世界で本心をうまくオブラートに包むことができず、しばしばキレてしまいます。彼自身がそのことを一番よく知っていたでしょう。そんな彼の前に掲示板という世界が現われました。そこには生身の人間はいませんから、気の合う仲間をみつけてうまくやっていけそうだと思ったのではないでしょうか。実際、彼の立てたスレッドに反応してくる人たちがいて、そこが彼の帰る場所になっていったのです。彼は次第にウエブ世界にのめりこんでいきます。
 しかしウエブ世界といえども所詮人間たちがつくっているのですから、中には彼のスレッドを荒らしたり、それに怒りをぶつける彼を面白がってニセモノが現われたりして混乱状態になっていきます。こうしてここでも彼はキレてしまうのです。さて現実世界でキレますと「ばっくれる」ことができます。これまでの彼の人生はキレては「ばっくれる」ことの繰り返しでした。突然職場から消え、別の場所で新しくやり直そうとしてきたのです。ウエブ世界でも掲示板サイトを変えることはできますが、それにもおのずと限界があり、彼は次第に行き詰っていきます。そして掲示板の中でも一人ぼっちになってしまったのです。
 このように見てきますと、現実世界もウエブ世界も本質的な違いはなく、建前であれ本音であれ、とにかく本心をうまくコントロールしながら人とのつながりをつくっていけるかどうかが問われるのです。現実世界でうまくいかないからウエブ世界で、という具合にはいかないということです。
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